日々是決算

備忘録的に記事を書いていこうと思います

ガンダムSEED FREEDOM 鑑賞記(後半ネタバレ含む)

自分は完全にガンダム世代です。

その自分にとって、半年前、突如寝耳に水だったのが、何と、ガンダムSEED劇場版上映決定 でした。

以来、楽しみにしてきましたが、ついに金曜日に上映開始。

そして、公開2日目の ガンダムSEED FREEDOM 鑑賞してきました。


はっきり言って、SEED、SEED Destiny 見た人、理屈抜きで必見です!

 

自分当初は正直迷いましたが、さっそく一部のレビューが耳に入り、これ以上ネタバレすると楽しめなくなる と思い、(ガンダムに知見がない)家族には内緒で見てきました。

この行動は正解でした。

もう、ネタバレしたくてしたくてしょうがないので、まだ劇場版見ていない人は、

ここで読むのを止めて、すぐにでも劇場に足を運んで見ていただく事をおススメします。

絶対にね!

 

 

 

 

 

 

<以下ネタバレ注意>

では、以下ネタバレ… と言っても、もうXのように言葉の羅列です。

それだけ、興奮したという事です。

 

初めに言っておきますが、ストーリー自体は目新しくはなく凡庸だとは思います。

それがSEEDらしいというか、何というか…

しかし(嫁が夭逝されて重しが取れたのかは定かではありませんが…)

SEED Destiny のような極端なグタグタはなくなり、

そこで割を食った、シン、及びディスティニーガンダム(specⅡ)が、キラ・アス・ラクスほどではないにしても、本来の輝きを見せる事が出来たのではないでしょうか。

シン自体は、それ程人間的成長を見せたとは思えませんが、SEED FREEDOMではきっちりエースレベルの仕事をこなせた事が印象に残っています。

ネットでも、活躍を称える声が多かったですね。

SEED Destinyの 汚名返上 が出来たのではないかと思われます。

(鈴村さん良かったですね、実嫁(ルナ)だけではなく、19年越しに我慢した仕事が報われたのだと思います)

 

話は本題に戻しますが、

(ストーリーはおいておいて、)特に良かったのは、

・艦隊戦、MS戦も含めた戦闘シーンの進化。(やはり、20年の進化はあり必見!)

・小ネタ満載。(SEEDシリーズ全般、1stガンダムへのオマージュ含)

・そして、その小ネタ満載も含めた2年間の長大なるストーリーの続きの話を、たった2時間に凝縮し切った構成。

以上が高評価に繋がっているのではないでしょうか?

(自分は少なくともそう思えました。)

 

 

 

さあ、最も言いたい、個別評 <ここからがネタバレあり!>

 

キラ: SEED、SEED Destinyでは無双のスーパーコーディネーターだったのが、本劇場版では、(それ以上の存在?の)アコードが現れ一転ヘタレでした。

一応、本作の主役ではありますが、ラクス解放後は、完全にラクスに主役を奪われた感がありますね… (これも、ジェンダーフリー化の流れでしょうか。)

でも、そういう主人公でもいいと思います。

ただ、果たして続編があるなら、キラは引き続き主人公なのでしょうか?

 

アスラン: SEED Destinyではちょっとヘタレ要素も目立ちましたが、今回は一転、大活躍。キラの危機にまさかのズゴックで助けに入り、その後、いじけたキラをぶん殴ったところは漢。

また、ストフリをわずかとはいえ無傷で乗りこなし、シュラとの闘いも何か?な方法でかわし、撃破する。

ラクスとは合わなかったようですが、カガリ、ミーア、ルナマリア(グフ脱走後はシン一筋になったが…)、メイリンとモテモテ。

(キラの兄妹であるカガリが本命のようですが…)

やはり、SEEDシリーズのキーマンはアスランでしょう。

あのしょうもない父親からよく育ったな、という感じです。

(もっとも、父親も血のバレンタイン事件がなければ真っ当な人物であったのかもしれません。良くも悪くも真っすぐな人間で、アスランもその血を受け継いだのかもしれませんが…)

 

ラク: オルフェにSEED能力をシンクロさせられ危うく操られそうになりましたが、意思の強さで跳ね返しました。

プラウディフェンダーを自ら操り、マイティーストライクフリーダムの承認を握るなど、完全に神レベル。

人としての尊厳と自由と平和を守る信念が強いですね。

まさに最強のコーディネーターではないでしょうか。

なお、ラクスの母親と、アウラの関係が今一つ分かりませんでしたが…

ちなみに、SEED(5年前)ではほとんど色気が見られなかったが、今回はそれまでのマリューをも上回るレベルのサービスシーンがふんだんにあり、こっちの方もぶっちぎり

 

シン: 既述。一つ追加すると、ステラ(CV:桑島)との出来事が、まだ心の底には闇として残っていたんだ と感じました。

(プライベートも含め)ルナを大事にしろよ!

 

カガリ: 声優問題の影響でしょうか。主役級の中では物足りない扱いでした。

SEED Destinyの時に、声優が亡き嫁 と揉めて、現在のキャラに収まった遺恨もありとの話もあり、なるほどなと妙に納得…)

ただ、シュラ戦でのインフィニットジャスティス遠隔操縦(よくアスランが許したな…)、及び、最後はアスランとのアイコンも描かれており、仮に続編があれば、トーヤに王位を譲り、アスカガに戻る事も有力ではないでしょうか。

 

マリュー: 元々この人は技術士官という設定ではなかったの?と思える程、艦長・指揮能力が激増。もはやSEED時の艦長代理の面影は全くなく、予告の通りAA堕とされてミレニアムに乗り換えてからは、完全に葛城ミサトと化してます。

なお、マニューと言われたアクションやお色気シーンもAA退艦時以外はほぼ見られず、ネタ的にはさみしかったです。

 

ムウ: クセツヨコーディネーターが多すぎて、すっかり影が薄くなったナチュラルNo.1 エデュミオンの鷹、不可能を可能にする男ですが、今回も、アカツキでしっかり相応の仕事しました。(詳しくは、映画見てください。)

 

ノイマン: もはや伝説の操舵手と化しているこの人、今回ミレニアムに乗り換えても大活躍でした!

つくづく実感するのが、なぜ(SEEDの時の)地球連合軍は、アラスカでナタルの他にこの人をドミニオンに引っ張らなかったのか という事です。

 

アレクセイ: SEED FREEDOM からの新キャラでコンパスにおいて目立った一人、芳忠ボイスが似合ってました。

アルバート: SEED FREEDOM からの新キャラでコンパスにおいて目立ったもう一人。もう少し話が進めば、ヤマトの真田さん級の活躍もありかと…

・アーサー: SEED Destiny同様のコメディリリーフ的な存在でほっとした方も多かったのではないでしょうか。

 

ルナマリア: もう、シン 一途だねぇ。SEED Destinyスペシャルエディションの時はお色気度合いが増えたが、今回はほぼ消え、フォースインパルスのパイロット、それから、シンの心の支えとして活躍してました。

 

メイリン: 何故か、ターミナル出向という位置づけが不明だが、アスランと共に行動。その想いは通じるか… と言いたいところだが、今回は結論が出るどころか、旗色が悪くなっている印象でした。

 

ヒル: SEED Destinyに比べ、活躍の場が広がったキャラ。実は○○?

部下は残念でした。

 

アグネス(CV:桑島): 今回のSEED FREEDOMで、ちょっと今一つだったのが、このキャラの扱いかな…

もはやSEEDシリーズではおなじみになった CV桑島キャラ=死 を回避するだけの立ち位置になってしまったのが残念でした。

(桑島氏から、もういい加減○されるのはやめてくれ と言われたのかもしれないけど…)

 

イザーク: まさかの ミーティアデュエルブリッツ!(しかも、アンカーミサイルを使用)

ディアッカ: まさかの ミーティアライトニングバスター!

しかも、二人に加え、SEED Destiny 最強の赤服モブキャラ、シホ も一緒に行動という通にはうれしい登場でした。

 

そして、小ネタとしては、以下のキャラもしれっと登場!

・サイ

ミリアリア

・バルドフェルド

・エザリア(イザークの母)

 

しかし、個人的な最強の小ネタは何と言っても民間人に紛れての一瞬の登場だった

カズイ」 ではないでしょうか・・・

 

これらのぶっこみかたが良かったです。

 

 

さて、敵キャラは当然ファウンデーションになるのですが、

随一の謎は、SEED Destinyから わずか2年の間に

 フェムテク装甲(FT装甲) ブラックナイトスコード(5+1機)の開発

 アルテミス、レクイエムの強奪及び再建

 宇宙軍の整備

 フリーダム強奪未遂(詳細はよくわからないが…)

 ユーラシアから独立し国家を築く

をやってのける国力…

ターミナルも真っ青の設定でしょう。

 

そして、2時間の尺に抑える制約もあるので仕方ないのでしょうが、ラクスに拒絶された後の、オルフェ、アウラ はかなり陳腐なキャラでした…

一方で、シュラ は CV:中村悠一だけあって、グラ○○張りの活躍。「アコード」の中では随一の立っていたキャラでした。

アスランの奇策に嵌って同様していた一面も面白かった…)

また、イングリット も自分の出自、立場と、元の人間としての想いと間で葛藤しているようなキャラでした。

 

他の4人は…

こちらも、2時間の尺の制約もあり、もっとバックボーンがあったかもしれませんが、表現されず残念でした。

(それなら、せめて、ブーステッドマン(初代3馬鹿)のクロトくらい吹っ切れていたら面白かったかもしれません。)

 

そんなところでしょうか…

 

キャラ考察だけでこんなかかるとは…

 

結局は「SEEDファンの為のお祭り映画でした!

ですがね、変にひねるより、こんなのでいいのだ と思いました。